自動車事故<続編>

 先日自動車事故に遭ったという記事を書きました。

colinas.hatenablog.com

 

事故当日、すぐさま警察がやってきて、また比較的大きな事故ということもあり、警察が事故の詳細をレポートを取りまとめるということでした。従って当事者同士で連絡先等の情報は交換せずに現場を去る。

 

帰宅後、郵送でPolice Reportの発行を依頼。実際に3週間後ぐらいにPolice Reportを入手しました。ちなみに6ドルかかるのですが。

 

レポートには事故現場の図や事故当時者の個人情報、加入している保険会社の情報、が詳細に書かれてました。

 

どの車が誰の責任でどの車に当たって、、、等の説明は特に明確に書いていました。6台が関与する事故でしたが、結局は渋滞の列に速度超過の不注意でぶつかってきた1台の車に起因する事故ということでまとめられていました。

 

このレポートで自分の車が誰の責任で破損したのかが明らかになりましたので、自分の保険会社にメールをする。

 

ちなみに当初当て逃げかと思いこんでいたということもあり、てっきり自分の車に当たってきた車は現場に残っていないと思っていました。しかし実際にレポートを見てみると、事故現場に残り警察から状況説明の確認を受けていたみたいでしっかりと当事者のリストに載っていました。

 

すると翌日に事故の原因となった車が加入している保険会社から電話がかかってきました。保険金の支払いの手続きに移りたいので、Police Reportと事故の破損部分の写真、修理見積代、修理に要した請求書を合わせて送ってほしいとのことでした。

 

すぐさまメールでそれを添付、送付する。

 

約1週間経ったところで支払いの準備ができたとの連絡を受ける。後日小切手が届きました。小切手は銀行のアプリから現金化できるので、それを使って入金。結局修理代全額が相手側の保険会社から支払われました。

 

色々と面倒なことがありましたが、お金も支払われたということで結果オーライ。いい経験になったと思っておきます。

 

自動車事故

先日夕方に高速を運転していたら、複数台の玉突き事故に巻き込まれました。

 

身体は無傷でしたが、車の後ろ部分がポコっとへこんでしまいました。

 

あたりは完全に暗く、合流や分岐で渋滞気味で、隣のレーンの車が前方不注意(もしくは車間不十分でブレーキ間に合わず)で前の車が追突しました。それを尻目に難を逃れたと思っていたら、ややタイミングが遅れて、事故車を避けようとした車が自分の車に後ろからぶつかりました。

 

とにかく路肩に停めなければというのと、あたりが暗すぎてどんな車がぶつかったのは全く見えず。

 

路肩に車を停めると、他に5、6台が立ち往生する結構な事故のようでした。自分は先頭で二次的に追突を受けたグループでした。中には派手に大破している車もありましたが、渋滞中での追突事故で救急車で運ばれた人はいませんでした。

 

とりあえずあたりの人と情報交換をしていると、どうやら自分の車を追突した車は現場にはいないということがわかりました。当て逃げのようです。

 

しばらくして警察がやってきて、情報聴取。後日Police Reportに事故関係をとりまとめるので、保険会社に呈示してくれとのことでした。

 

幸いトランクも問題なく開き、車の左後ろ部分がへこんでいるという状態で済んだので、そのままその場を退散。

 

どういう過失関係になるのはよくわかりませんが、とりあえず警察の報告書を入手するまで待てないので、自分の保険会社を使って修理に。見積もりでは700ドルとのことで、加入している保険のプランでは1000ドルまでは自己負担(Deductible)ということなので、全額自己負担となりそうです。日本の自動車保険はDeductibleなんてなくて、全額保険会社負担だと思うので、月々高い保険料を払っている意味は一体何なのかと言いたくなります。アメリカでは本当に大事故を起こしてしまった際の保険という感じなのでしょうか。

 

きっと当て逃げした車側はスピードついてて、かすり傷程度で済んだから、その場をそのまま逃走したんでしょう。不幸中の幸いといえば、怪我がなかったことです。

 

しかし大手のGEICOの保険なのですが、事故の報告、見積もりの手配、修理対応なにからなにまでウェブ上で機械的にできるので、驚きました。

アメリカの医療保険

アメリカの医療保険ですが、日本と制度が全く異なるのでなかなか理解するのが難しいです。

 

基本的にアメリカは日本のような国民皆保険制度ではないので、個人で民間や公的の保険機関と直接契約することになります。

 

自分の会社は4社くらいの民間保険機関と契約していたので、その中から好きなプランを購入し、毎月保険料を払うということになりました。

 

保険会社及びプランによって、受けられるサービスも異なり、毎月の保険料も異なります。大きく分けて次の2つのプランがありました。

 

① HMO (Health Maintenance Organization)

保険会社が契約している医療機関からかかりつけ医を選択して、その主治医から医療サービスを受けるという形です。保険会社が契約しているネットワーク内の医療機関から医師を選ばなければならず、ネットワーク外の医療機関を利用した場合には基本的には保険の適用はないようです。

 

② PPO (Preferred Provider Organization)

HMOとは違って、ネットワーク外の会社の医療機関を利用しても保険の適用があるプランです。但しネットワーク内の病院等を利用した場合の方が自己負担額は安くなります。使い勝手がHMOよりもよい分、月々の保険料は高くなります。

 

自分は主治医を決めず、自由に医療サービスを受けたいので、PPOを選びました。

 

アメリカに来てから1年以上経ちましたが、これまで運良く病院のお世話になったことはありません。しかし日本の方から年1の健康診断を受けなさいという要請が来ていまして、日本に一時帰国する予定もないので、現地での健康診断の受診を考えていて、初めて現地の病院のお世話になりそうです。加入しているプランでは健康診断はPreventive careという項目で保険でカバーされるようでした。しかし日本の健康診断で求められている項目を網羅的にカバーしているのかどうかは不明なので、できれば日系のクリニックで健康診断をパッケージで診察してくれるようなところが手続的には楽っぽいです。

 

さて、アメリカの保険のプランにはDeductible, Co-pay, Co-insurance, Out-of-Pocket-Maximum等の聞きなれない言葉があります。

 

Co-payはCo-paymentのことで、医療サービスを利用する際に加入者が払わないといけない一定金額のようです。例えば、通院するのにまず20ドルを払わないといけない等。

 

Deductibleとは自己負担額(保険会社免責額)を指します。保険加入者が負担する金額、保険会社側からすると、保険支払金から免責される控除額のことを指すようです。すなわちプランでDeductibleが1,000ドルと規定されていれば、加入者が1,000ドルを負担(保険会社は免責を受けられるので負担額がゼロ。)して、それ以上の額が保険給付の対象となるというイメージのようです。これが一番理解しづらかったです。Deductと文字通り解釈すると控除なのですが、主語が保険会社なのです。保険会社側からみた時の免責額であって、加入者にとっては何の控除のメリットもありません。むしろこの金額を加入者自身が支払わなければならないということを意味します。

 

Co-insuranceは、保険会社と保険加入者の両者が負担する対象金額のことです。先ほど説明しましたDeductible控除後の金額については保険会社の給付(負担)対象となります。例えば、プランにCo-insuranceが保険会社90対加入者10との記載があれば、保険会社が90%支払い、加入者負担は10%となります。PPOであればネットワーク内外で負担割合が異なります。当然、ネットワーク外の方が加入者負担額が大きくなります。

 

Out-of-Pocket-Maximumは加入者の負担額の年間上限額です。例えば、Out-of-Pocket-Maximumの額が2,500ドルだとすると、DeductibleとCo-insuranceの自己負担額合わせて、加入者は年間2,500ドルまで支払いませんよ、ということを意味します。それ以上の額については保険会社が全額(100%)支払うということになります。

 

 これを図にすると以下のようになります。

Co-payment $25

Deductible In-network $100, Out-of-network $300

Co-insurance In-network 90:10, Out-of-network 70:30

の場合、

 

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このように保険会社と加入者それぞれの負担額の計算が階段状となっているのです。

 

ここダラスにも最近日本語が通じるクリニックが最近できたようですが、自分が加入している保険会社とは契約していないようでネットワーク外でした。ネットワーク内か外を意識して病院を選ぶなんて日本の感覚からすると面倒くさくて考えられないですね。